リリース:2016年7月
レーベル:Star music (Star records)
フォーマット:CD
ディスク枚数:1
歌詞カード:あり
収録曲:
01. Desiderata - Lea Salonga, Martin Nievera, Gary Valenciano, Lani Misalucha, Ogie Alcasid, Zsa Zsa Padilla and Sharon Cuneta
02. Because You Loved Me - Kyla and Jona
03. (reflection : not alone)
04. I'll Be There For You - Juris
05. (reflection : Ako at Ikaw)
06. You - Sharon Cuneta
07. (reflection : a mother's love)
08. Ilngatan Ka - Janella Salvador & Denine Desiderio
09. (reflection : the power of love)
10. She's Always A Woman - Piolo Pascual
11. (reflection : the ultimate love)
12. Gaya Ng Dati - Gary Valenciano
13. (reflection : a whole new beginning)
14. Piece By Piece - Charice Pempengco & KZ Tandingan
15. (reflection : pay it forward)
16. I'll Be There - Darren Espanto & Jed Madela
17. (reflection : legacy)
18. Handog - Aiza Seguerra & Noel Cabangon
19. (reflection : a child's musing)
20. Sana - Julia Concio, Piolo Pascual & Charo Santo-Concio
21. (reflection : master of my fate)
22. Desiderata (tagalog version)
23. Maalaala Mo Kaya - Gary Valenciano
オフィシャルビデオ(アルバムプロモーション・Kyla)
VIDEO
一口メモ…
ABS-CBN(TFC)で1991年5月に放映が開始されたドキュメンタリー・アンソロジー ドラマ「Maalaala Mo Kaya(英訳:Do You Remember?)」は今年25周年、実話を基にしたドラマとしては世界最長寿番組となっていますが、今回リリースされたアルバムはそのアニバーサリーアルバムです。
初回から進行役を務めているCharo Santos(チャロ・サントス)のナレーション(奇数トラックの「(reflection:...)」がナレーショントラック)をはさみながら番組のテーマ・コンセプトに沿った13曲を収録しています。
番組用の企画物アルバムですが参加しているシンガーの豪華な顔ぶれとレコーディングのクオリティから製作陣の思い入れの強さが伝わってくる本気度満点のコンピレーションアルバムで、番組のことをまったく知らなくても十分に純粋な音楽アルバムとして楽しめる内容です。
先ずはトラック02、セリーヌ・ディオンのヒット曲でフィリピンでも大変人気の高い1曲、2008年にセリーヌ本人に招かれたChariceが超満員のマディソンスクエアガーデンでその歌声で皆を圧倒したのが思い出されますが、このアルバムではフィリピンを代表するR&BディーヴァKylaとJonaがデュエット。この二人のコラボレーションをスタジオレコーディングバージョンで聴けるのはうれしい限り。シンプルなアコースティックギターのオブリガートをバックにしっとり歌っています。
トラック06ではSharon Cunetaの新録音も!鈴の音のような声は全盛期から全く変わっていません。
トラック14ではChariceの久々の新録音を聴く事が出来ます。ケリー・クラークソンのヒット曲を優しく・力強く歌いきっています。やはりチャリースのボーカルは最高!デュエットパートナーのKZ Tandinganも持ち味をフルに活かした独特の存在感を見せています。
そしてなんといってもこのアルバムで突出して輝いているのはトラック16、Voice kidsシーズン1のファイナリストDarren EspantoがJed Madelaとデュエットした男性ボーカルデュエットは珍しいジャクソン5の名曲I'll Be There。マライアキャリーとトレイ・ロレンツのデュエット、MTVアンプラグド版がこの曲の最も知られていて、巷では「最高の」バージョンとして知られていますが、はっきり言ってマライアバージョンの遙か上を行くグレイトなカバー。これ、冗談でも大げさでもなく、「ガチ」でマライア版の100倍感動できます。OPMファンの皆様にはマライアのファンも大勢いらっしゃると思いますのであんまり比べるのはちょっと気が引けますが、こればっかりは致し方ない…(大汗)。
ドラム・ベースにピアノとハモンドオルガンというシンプルなバックにコーラスをつけて厚みを持たせたアレンジは明らかにマライアバージョンを意識したもの。ここではJed Madelaがトレイ・ロレンツ役になっていますが、彼のサポートも実に粋。前半は前に出ず次のDarrenのフレーズをスムーズに呼び込むことに専念、後半ではブリッジから全音転調してぐっと盛り上がらせDarrenとの絡みも最高!
因みにマライアとデュエットしていたトレイ・ロレンツは当時23歳、このトラックのDarrenは15歳、この二人を聴き比べてみても如何にDarrenが素晴らしいパフォーマンスをしているか判ろうかというもの。
ソウルミュージックファン、I'll Be Thereファンの方は是非このアルバムを!世界の大定番「マライアキャリーのI'll Be There」を超える奇跡のテイクがフィリピンから出ました!!!
Darrenは最新シングルがフィリピンのシングルチャート1位と3位にランクイン(2016年7月下旬現在)していますが、アイドル的人気と歌の実力を非常に高いところで両立させている稀有なシンガーです。