リリース:2016年
レーベル:Star music (Star records)
フォーマット:CD
ディスク枚数:1
歌詞カード:あり
収録曲:
01. Really Over You
02. Ever My Only Love
03. Give You My Heart And Soul
04. For Love (what people would do)
05. Defenseless
06. Brave For you
07. Unyielding
08. Only I
09. Everything About This
10. So Grateful
一口メモ・・・
新人シンガーZion Aquinoのデビューアルバムです。当初このアルバムは自主流通のみで入手できずにおりましたが、Star musicがディストリビュートとプロモーションをサポートしたため仕入れ・ご紹介することが出来ました。
早くから歌の才能を周囲から認められ、幼い頃から数々のローカルコンペティションに参加しますが、その独特の声質のためなかなか受賞にはいたらず、一般企業に就職、数年前には大病にも見舞われ完全にショービズ界から退いていましたが、ソングライターのTrina Belamideに才能を見出され、彼女の全面サポート(全曲Trina作)でアルバムリリースとなりました。
Trinaは1990年代初頭から活躍しているソングライターであまり一般には知られていませんが
The CompanYがオリジナルでその後多くのシンガーによってリメイクされているNow That I Have Youや
Regine VelasquezのYou Made Me Strongerなど多くのヒット曲を世に送り出しています。
トラック01は元Freestyleの
Jinky VidalもソロアルバムでとレコーディングしていたミディアムテンポのアーバンR&Bナンバー、この曲をよりソウルフルに歌っています,
South borderの
Jay Duriasがアレンジとプロデュースを担当。また、トラック08はジャジーなアレンジのトラックですがこのトラックも彼の存在感たっぷりのボーカルが際立っています。そしてラストに配された感動的なゴスペルナンバー、まるでSounds of Blacknessがバックコーラスをつけているような壮大で且つストリート感覚溢れる生々しいソウルフレーバーが鳥肌モノ。力強いテナーボイスから突き抜けるファルセットまで縦横無尽に歌いまくるZion Aquinoの魅力が詰まっています。
良い意味で「ざらついた感触」のZionのボーカルは既存のOPMシンガーにはあまりないものですが、例えば黒人が殆どいないミネアポリスで育って最初は奇異な存在として見られるも後に世界中のファンが認めるスーパースターとなった故Princeがそうであったように彼も「醜いアヒルの子」なのかもしれません。