リリース:2017年5月
レーベル:Star music (Star records)
フォーマット:CD
ディスク枚数:1
歌詞カード:あり
収録曲:
01. Intro Lude
02. Labo
03. Nag-iisa Na Naman
04. Dapithapon
05. Imposible
06. Afraid
07. With You - feat. REQ of AOR Studios Singapore
08. Siya'y Darating - feat. Michael Pangilinan
09. Sayang
10. Sa Aking Mga Kamay
11. Halik Na Lang
bonus tracks:
11. Sa'yo
12. Mahal Ko O Mahal Ako
13. Ikaw At Ako Pa Rin - duet with TJ Monterde
一口メモ・・・
X-Factor Philippinesで彗星の如く現れたKZ Tandinganのセカンドアルバムです。
デビューアルバムは2013年5月リリースなので既に4年が経過していますが、テレビの歌番組やライブ、他のアーティストのレコーディングへのゲスト参加など常にショービズ界のトップで活躍していました。
ハスキーで独特の憂いのような雰囲気を持った声質でカバーしたKilling Me Softlyが印象的だったKZ、ニューアルバムでは彼女の多彩な個性をいかんなく発揮しています。
トラック01は今やフルアルバムがリリースできるアーティストだけが可能になった感のある「インタルード」曲。この導入的な配置の曲からしてただ者ではないKZの存在感を十分に感じることができるナイストラック!ファンキーなホーンとギターリフに乗せたKZの切れ味抜群のボーカル・ラップにアルバムの展開への期待がいやがうえにも昂まります。
本編(?)に入ってトラック02はJungee Marceloの書き下ろしでアーシーな雰囲気のファンキーなミディアムスローR&B。
ヒップホップに繋がる黒っぽさを前面に打ち出したアルバムにしたのかと思いきや、トラック05はめちゃくちゃカッコいいブルーアイドソウルナンバー。オシャレでスタイリッシュ、心地よい都会の風を感じさせるこの曲にはYosha bandのメンバーでセッションベーシストとしても今一番人気のKarel Honasanが参加。彼のうねるベースラインも聴き物です。
続くトラック06は黒っぽさから一転してユーリズミックスを彷彿させるニューウエーブ。広がりのあるアレンジとKZのボーカルの絡みは正にアン・レノックス(笑)、髪もショートカットにして金色に染めたKZ、結構影響受けてるのかも・・・です。
そのあとのトラック06とボーナストラックとして収録されているトラック12はタイトルは違いますが同じ曲、シンガポールのR&B系アーティストNur AshriqinとSamuel Simpsonの作詞作曲でトラック12の方はJonathan Manaloがタガログ語の歌詞をつけたもの。1990年代のR&B、「ニュージャックスイング」直系のサウンドがカッコいいです。
オーソドックスなOPMサウンドとしてはトラック13といったところですがそもそもKZはフィリピンの新人の中では異質な才能を認められて出てきた存在。今デュエットパートナーとして人気シンガーに引っ張りだこなのも彼らにはない個性を求められているからこそ。
このアルバムはそんなKZの才能がフルに発揮された傑作アルバムです。