リリース:1997年
レーベル:Dyna records
フォーマット:CD
ディスク枚数:1
歌詞カード:あり
収録曲:
01. Insomnia
02. Rose
03. Hiroshima
04. Slipping Away
05. Comfort In Your Strangeness
06. Hello Baby
07. Malaya
08. Wait
09. No Umbrella
10. Those Days
一口メモ・・・
フィリピンのフォーク・エスニックミュージックシーンを代表するシンガー シンシア・アレクサンダー(Cynthia Alexander)のソロデビューアルバムです。
同じくフィリピンのフォーク・エスニックシーンを牽引するアーティスト ジョーイー・アヤラは彼女の兄、兄の影響で楽器を始めたシンシアは最初はベースを演奏していて瞬く間に上達、大学卒業後にハイプ(Hayp)というバンドに在籍し、日本にも大きなイベントで来日経験があります。このハイプというバンドは80年代に大流行したTOTOやJourney(現在フィリピン人シンガー アーネル・ピネダがリードボーカルです)らに影響を受けたロックバンドで凄腕リードギター(現在のフィリピンセッションギタリストでナンバーワンのノエル・メンデス(Noel Mendez))が在籍していました。
このアルバムはバンド脱退の数年後にリリースされたアルバムでバンド時代のイメージを払拭し多彩なアコースティック楽器を用いたフィリピン独自のフォーク・ロックサウンド。力強いボーカルにわずかにバンド時代の片鱗を残しています。
リズムセクションからキーボードまでほとんど一人で演奏しているようで(一部のアレンジに兄のジョーイーが参加)隅々まで行き届いたアイデアが盛り込まれた傑作アルバム!
のちに出てくるバービー・アルマルビス(Barbie Almalbis)やキッチー・ナダル(Kitche Nadal)らにも多大な影響を与えたことが伺われます。
トラック03は文字通り広島にインスパイアされた曲で示唆に富んだ歌詞も興味深いです。