リリース:2009年10月
レーベル:Star Records
フォーマット:CD 紙ジャケット仕様
歌詞カード:あり
収録曲:
1. Your smiling face
2. Tin man
3. Change the world
4. Guitar man
5. Cool Change
6. Pusong Ligaw
7. I love your ways
8. Naaalala ka
9. Lost without your love
10. And I love her
11. Love bug
Bonus tracks:
12. Hanggang ngayon
13. 'Di bale na lang
14. Beautiful in my eyes
一口コメント・・・
映画「Baler」、テレビシリーズ「Kahit Isang Saglit」でもおなじみの若手人気俳優
Jericho Rosalesのアルバムです。2008年にEMI Philippinesよりアルバムをリリースしていますので2枚目となります。
人気俳優が音楽CDをリリースするのはどこの国でも同じで、ルックスや出演作の人気に乗じて二匹目のドジョウを
狙った「歌もやってます、一応」といったアルバムがよくリリースされるため、今回のアルバムも「またか?」と思っていたのですが
どうしてどうして、実際聴いてみるとかなり「イケてる」アルバムでびっくりしました。
1曲目はJames Taylorの大ヒット曲「Your smiling face」。バックのアレンジはオリジナルにほぼ忠実なもので、
80年代のTOTOやJourney,また現在もフィリピンのライブシーンで活躍しているSide Aなどいわゆる「産業ロック」
を好んで聴いていた耳にはとても心地よく届いてきます。
Jerichoのボーカルは原曲よりも引き締まった感じでしなやかでセクシー、アメリカンポップスをベースにイギリスの
鬼才たちがクリエイトした「ブルーアイドソウル」に通じるスタイリッシュなトラックです。
3曲目はこれまたいわずと知れた「Change the world」。やはりJerichoは役者ですね、曲のツボを押さえているというか
一番かっこよく伝える方法を良く心得てる。身近なところで言うと、デビュー当時の「吉川晃司」とか「カールスモーキー石井」といったところでしょうか(古いかなぁ)。
また、それをレコーディングで表現できる切れ味の良いボーカルに彼のシンガーとしての並々ならぬ資質・魅力を感じます。
6,7曲目はJericho自ら作曲した曲のようですが、ハッピーでメロウなメロディには
「フィリピン人スピリット」を感じることが出来る良く出来た正統派OPMポップロックサウンドです。
特に7曲目など、こんな曲、Jerichoに隣で歌われたら思わず口説かれてしまうんだろうなぁ、フィリピン女子は・・・
と変に納得させられてしまうバラードです。
(2009年10月メールマガジンより)