リリース:2009年
レーベル:Vicor music (Viva records)
フォーマット:CD 紙ジャケット仕様
歌詞カード:なし
収録曲:
01. What Am I Living For
02. Memories Of Our Dreams
03. Mardy
04. Two Lovely Flowers
05. Bakas Ng Lumipas
06. Since You've Been Gone
07. Don't Ever Go
08. Here's My Happiness
09. The Wonder Of You
10. If I Never Knew You Cared
11. Don't Say Goodbye
12. Please Love Me Now
13. Forevermore
14. Your Love
15. The Voice Of Love
16. I Do Love You
17. Together Again
18. Ala-ala Ay Ikaw
※備考:

トラック2.とトラック18.は共に藤圭子「夢は夜開く」のカバー(トラック2は英語詞、トラック18はタガログ語詞)
トラック8.は「ここに幸あれ」日本語です。
一口メモ…
60年代から70年代にかけて活躍、77年に不慮の事故死を遂げた伝説のシンガーEddie Peregrinaのベストアルバムです。
彼は一時自身のバンドBlinkersを率い日本でも活動していた経歴を持ち、数曲日本の曲もレコーディングしています。
このアルバムでは、8曲目のHere's My Happinessが「ここに幸あれ」。これは日本語で歌っています。
それから、2曲目とラストの18曲目、これは「夢は夜開く」のカバーで、2曲目が英語、18曲目がタガログ語でレコーディングされています。
余程お気に入りだったのでしょうか。
彼は当時フィリピンでも大人気で「Jukebox King」といわれていたそうで、77年の事故は愛車ムスタングを運転していたときとの事。当時のフィリピン人でアメリカ車を所有できたのはほんの一部の富裕層と思われますので彼の人気のほどが伺われます。
アルバムに収録されているのはどれも60年代後半から70年代の絶頂期にレコーディングされたものばかり。
6/8拍子のゆったりとしたメロディで歌うラブソング。そのサウンドは非常にノスタルジックなものとなっています。
1968年に加山雄三氏が香港で見出し日本でヒットさせたフィリピン人バンド「スーナーズ」が日本におけるフィリピンバンドのはしり
といわれていますが、年代的に同時期に日本をベースに活躍していたEddie、スーナーズとも面識があったのでは…。
歌唱スタイルは高音を得意とするハイテナーで、当時フランクシナトラなど、低音でスムーズに歌う歌手がポピュラーだった
フィリピンでは異色の存在だったようですが、その後のポップシーンの変遷を見ると正に彼がイノベーターだったことが
わかります。
それにしても女性シンガーかと間違えるような声でとうとうと歌い上げる「夢は夜開く」はもろに「演歌」、時代を感じさせます。