リリース:
レーベル:Villar records (distributed by Synergy music)
フォーマット:CD
歌詞カード:なし
収録曲:
01. NAKAKASAKIT
02. PITONG LUMBAY
03. WEN MANONG
04. BISAYA KA MAN
05. MAGLALAKBAY
06. BREAK NA TAYO
07. HABANG LALONG
08. PINOY ROCK AND ROLL - duet with Sylvia La Torre
09. PAKOMBO-KOMBO
10. NAGALIT SA TATAY
11. IKAW ANG MAHAL KO
12. INDAY NG BUHAY KO
13. HUWANG KANG LUMUHA
14. HAHABOL-HABOL
15. INDAY MAHAL KITA
16. ALE-ALE
17. KAHIT ANONG SAKIT
18. SUKO KA NA BA
19. DI HAYOP DI TAO
20. NANGINGINIG PA
21. HINDI BALE
22. MASSAKIT NA LAMBING
23. PAMPAGANA
24. BAWAT ORAS ARAW-ARAW
25. DINAMDAM KO
26. DIYAN KA NA
27. ANG AKING ASO
28. I'M GONNA LIVE (TILL I DIE)
29. BAKIT BA AKO NABUBUHAY
一口メモ・・・
スペイン統治時代の19世紀から1960年代まで、フィリピンの伝統的な大衆音楽として広くフィリピン国内で
歌われ、楽しまれていた「Kundiman」のアルバムです。
Kundimanとは、異性に想いを寄せる心情や、自然・祖国への思いを綴った歌で、その歌心は現在のOPMバラードにも大きな影響を及ぼしています。
現在のOPMシーンが男女共にバラードシンガーが多いのもこのKundimanがあったからこそと言えるのではないでしょうか。
この作品は50年代後半から60年代にかけて活躍したBobby Gonzalesのヒット曲を集めたベストアルバムです。
Bobby GonzalesはフィリピンのミュージックシーンではKundimanシンガーというより初期のロックンロールを取り入れたノヴェルティなヒット曲が多いシンガーで、またフィリピン人で初めて海外で定期演奏したアーティストとしても知られています。
(彼のラスベガスでの成功を足がかりとして、以降多くのフィリピン人シンガーがパフォーマンスのため渡米します)
このアルバムもジャンプナンバーが半数を占めていますが、バラードナンバーはやはりフィリピン伝統のラブソング「Kundiman」「Harana」の香り漂うもので、50〜60年代というミュージックシーンの過渡期、アメリカから輸入したロックンロールといった新しいポピュラーミュージックと伝統音楽が混在していたこの時代を如実に現している良くできたベストアルバムです。
また、トラック08ではQueen of Kundimanと呼ばれたSylvia La Torreがデュエットパートナーとなっています。
他にも数曲女性ボーカルをフィーチャーした曲があり、声がSylviaに良く似ているものもありますが、
正確な資料を見つけられないため、女性シンガー名の記述をしていないトラックがあります。
ノスタルジックな唄法が特徴のSylviaがビートの効いたロックンロールナンバーに参加している点もこの時代を
物語っているように思われます。