リリース:2014年5月
レーベル:Independent label
フォーマット:CD
歌詞カード:あり
収録曲:
01. True Love
02. Paputol Putol
03. Kulang Ang Mga Sandali
04. Isan Halik
05. Bangon
06. Kahapon
07. Kung 'Di Rin Lang Ikaw
08. Paano Nga Kaya
09. Pasensya Na
10. Mahal
結成から16年を迎え、ベテランと呼ぶ域に入った人気バンドFreestyleのニューアルバムです。
オリジナルメンバーがチェンジしたのは2005年、Mike Lewis(キーボード・ボーカル)と
Joshua Desiderio(キーボード・ボーカル)が加入、Top Suzaraが抜けて3枚(1枚はライブアルバム)をリリース、
今作品では女性ボーカルもJinky VidalからAva Santosに変わっています。
出てくるサウンドはメンバーチェンジ後の初スタジオアルバムBack At The Yardに通じるアーバンポップス路線。
アレンジや楽器の音色などにちらっとラーセンフェイトンバンドなど80年代前半に活躍した
フュージョン・クロスオーバー系アーティストを思わせるアプローチの楽曲も含んだ作品となっています。
殆どの曲をMike Lewisが作曲していますので、彼のアイデアかと思われます。
元々ポップソウル〜R&Bタイプの楽曲が多かったFreestyle、Back At The Yardで大きく方向転換した際に
セールス的にあまり芳しくなかったからか、前作Playlistではステージで披露しているカバー曲中心の
ポップ・R&B路線に戻しましたが今回はメインボーカルのJinkyも外れる形で全曲オリジナル、
新生Freestyleスタート時のスタイルに再度戻した格好になっています。
昔からのFreestyleのファンの皆様には賛否両論となるアルバムかもしれませんが、Jinky Vidalを中心とした
ストレートにR&B直系のボーカルと、実験的な色合いもあるアレンジにどことなく違和感を
感じていた私にとっては、変な言い方ですが、
バンドの中での方向性ががぴったり一致した今回のメンバーチェンジはバンドを維持していくには正解なのかも・・・
と思われました。
インディーズからのリリースですが、サウンドの質が落ちたということでは決してなく、それよりもこれまでのヒット曲や
バンドスタイルのイメージに縛られることなく、のびのびと創作している好盤です。