リリース:2014年9月
レーベル:Star records
フォーマット:CD
歌詞カード:あり
収録曲:
01. Akin Ka Na Lang - performed by Morissette Amon
02. Bumabalik Ang Nagdaaan - performed by Jessa Zaragoza
03. Dito - performed by Jovit Baldivino
04. Everything Takes Time - performed by Hazel Faith Dela Cruz
05. Halik Sa Hangin - performed by Ebe Dancel and Abra
06. Hanggang Kailan - performed by Angeline Quinto
07. Hindi Wala - performed by Juris
08. If You Don't Want To Fall - performed by Jed Madela
09. Mahal Kita Pero - performed by Janella Salvador
10. Mahal Ko O Mahal Ako - performed by KZ Tandingan
11. Pare Mahal Mo Raw Ako - performed by Michael Pagilinan
12. Pumapag-ibig - performed by Marion Aunor feat. Rizza Cabrera & Seed Bunye
13. Simpleng Tulad Mo - performed by Daniel Padilla
14. Umiiyak Ang Puso - performed by Bugoy Drilon
15. Walang Basagan Ng Trip - performed by Jugs and Teddy
一口メモ・・・
Star records主宰の新人作曲家・新曲のコンペティション「Himig Handog」の2014年のファイナル曲を
レコーディングした最新アルバムです。
Himig Handogは2000年から2003年にかけて4回行われましたがその後10年のブランクを経て昨年復活、
今年も引き続き開催されました。
今年のファイナル曲にはメロディはもちろん楽曲の構成力にも力の入った作品が多く選ばれています。
トラック01〜03はオーソドックスなOPMバラードの路線を踏襲したバラード。
トラック01では昨年のThe Voiceにも出場していたMorissette Amonのボーカルも堪能できます。
トラック04は作曲者のHazel Faith Dela Cruzが自らボーカルも担当したミディアムアップのポップソングですが
R&Bからポップスまで幅広い音楽のエッセンスが詰まったキャッチーなメロディのさわやかな1曲。
ボーカルも◎です。
トラック05ではSugarfreeのEbe Dancelと新人ラッパーAbraによるデュエット仕立てのバラード。
この曲、作曲者のDavid Dimaguila氏のアイデアがどこまでアレンジやレコーディングに反映されているのか
不明ですが、繰り返すテーマのメロディにボーカル・ラップやバックの楽器が表情を変えながら絡むあたり、
昔の黒人ミュージシャンによる「ファンク」に通じるもの。
黒人コーラスグループ ドラマティックスの「In The Rain」のアイデアを現在のポップミュージックに
持ち込んだような作りになっています。
しかし重々しく懐古的なファンクに陥ることなくあくまでも瑞々しいポップソングの印象を与えるように微妙に
コード進行を工夫しているあたり、非凡な才能を感じさせます。
続くトラック06ではAngeline Quintoがボーカルを担当、こなれたOPMバラードだなと思ってクレジットを見ると
作曲者はソングライター・アレンジャーとして長い間フィリピンのトップミュージシャンのアルバム製作に携わっている
Joel Mendoza氏(彼は自身のアルバムもリリースしています)のペンによるもの。
このほかJuris, KZ Tandinganもボーカルとしてクレジットされていますが、どの曲も各シンガーのボーカル
スタイルに非常によく合っていてマッチングもばっちり。
バラードからポップな楽曲までバラエティに富んだお奨めアルバムです。