この商品は7月4日発送予定です。
リリース:2014年10月
レーベル:Viva records
フォーマット:CD
歌詞カード:なし
収録内容
01. Perfectly Imperfect
02. Kilometro
03. Minamahal
04. Until Forever
05. This Fight
06. Bulletproof
07. Dulo
08. Bangon
09. Kung Sa Bagay
10. In Your Hands
11. Last Days of Our Lives - feat. CELEB
一口メモ・・・
デビュー以来フィリピンポップスを代表するポップスターとして君臨してきたSarah Geronimoの12枚目
(クリスマスアルバム:My Christmas Girl含む)のスタジオアルバムです。
ざっと通して聴いてみた印象では出だしから終わりまでそれぞれの楽曲がうまく連なっていて、トータルアルバムとしてとても良く出来ているなという感じがしました。
今回の楽曲には前作でも提供していたフィリピンR&Bの新鋭ソングライターチームThyro & Yumiが2曲、以前からヒット曲を提供しているAgat(Agatha) Obarが3曲に加え、フィリピン系カナダ人シンガーElise Estradaの大ヒットでフィリピンでも注目を浴びているカナダのプロダクション「SOCAN」にも楽曲を依頼するなど様々なタイプのアーティストのサポートを受けていますが、
それぞれの持ち味をうまく活かしつつトータルにまとまりのあるアルバムになっています。
一つ一つの収録曲に耳を傾けてみると・・・
カリブ海〜南米のラテンフレイバー漂うブラスセクションをフィーチャーした明るくノリのよいトラック01からポップR&Bのトラック02、
トラック03〜06はロック・OPM・アコースティック・ポップの順に並べたそれぞれに印象の違うミディアムスロー〜スローバラード。
アルバムの第2幕を印象付けるようなオルタナティブR&Bチューンのトラック07〜力強いミディアムポップチューンのトラック08。
美しいオーソドックスなOPMバラードのトラック09から、後半にかけて広がりのある感動的なスローのトラック10。
ボーナストラックとして収録されているトラック11は10曲目までたっぷり楽しんだリスナーの肩の力をすっと抜いてくれるOutro的なアップテンポ。
コンサートの手法を取り入れたような構成のこのアルバム、個々の楽曲がそれぞれの個性を十分に発揮しながら全体のバランスを崩すことなくひとつの流れを作っていく・・・
BGMとしてかけっぱなしで流していても、一つ一つの曲をじっくり聴いても楽しめる作品になっています。
1曲1曲シングル単位でリリースとなるダウンロードがポピュラーとなり、ビッグネームのアーティストでも売れ線のシングル先行で大きなコンセプトで作品を作り上げていくことが少なくなってきている昨今、
アルバム単位でしかできない構成と楽曲のチョイスは、アーティストSarahもその一人としてクレジットされているプロデュース陣が今のミュージックシーンに一石を投じるコンセプトの元に製作したのでは・・・と思える意欲作です。
築いてきた名声に安易に乗らず新しいスタイルのアルバムをリリースしたSarah、新人シンガー目白押しのフィリピンポップスですが
なんだかんだいってもやっぱりこの人、Sarah Geronimoがシーンを牽引する主役であることを再認識させられた素晴らしいアルバムです。
今年でデビュー11年目、ボーナストラック(トラック11)のポップチューンはデビュー当時の「Sa Iyo」に通じるもので、
Sarahの新しい10年の始まりを感じさせる印象的な1曲でした。
ボーカリストとしてのSarahは低音で弱い部分も余裕でカバーできるようになりますます表現の幅が広がった感があります。