リリース:2015年3月
レーベル:Star records
フォーマット:CD
歌詞カード:あり
収録曲:
01. Number One - Harana
02. Rain Dance - DJ Moophs featuring Alexandra
03. Boy - Renee
04. Isan Araw - Kaye Cal
05. Liwanag - Hazel Faith Dela Cruz
06. 'Til My Heartaches End - Vanessa Quillao
07. Must Be Going Crazy - Alexander Diaz
08. kasalanan - JC Padilla
09. Tanong Mo Sa Bituin - Maris Racal
10. 'Pagkat Ikaw - jacob Benedicto
11. M.O.O (My One and Only) - Mario Mortel
12. Hanep - Rouge Band
13. Haypa (Hayup Ah) - MMJ(MM and MJ Magno)
bonus tracks:
14. Lullabye-bye - Inigo Pascual
15. Break Na Tayo - Alex Gonzaga
一口メモ・・・
Star records所属の新人アーティスト・若手アーティストによる最新レコーディングを集めた
コンピレーションアルバムです。
殆どのアーティストが初のレコーディング、或いはアルバムを1枚リリースしたばかりという浅いキャリアですが
出てくるサウンドの完成度の高さにまず驚かされます。
トラック01はフィーチャリングシングルのNumber One、この曲を歌うHaranaというボーカルユニットにはX-Factor Philippinesの
ファイナリストMichael Pangilinan(ソロアルバムもリリースしています)がメンバーの一人として参加。
明るいタッチのポップラブソングです。
トラック03はDonna Cruzの初期の大ヒット曲をウクレレの弾き語りで女性シンガーReneeがリメイク。
ウクレレとハスキーなReneeのボーカルがこの曲を心地よいアイランドミュージックに仕上げています。
トラック04を歌うKaye Calは2010年にオーディション番組「Pilipinas Got Talent」で注目された
ダバオ出身のEzra Bandのメンバーでこの曲は彼の自作曲。
大変よく出来たメロウなOPMバラードです。
トラック05は昨年のHimig Handog P-pop Love Songs 2014のファイナリストHazel Faith Dela Cruz。
Himig...のコンピレーションアルバムでもウェルメイドな自作ポップナンバーを披露していましたが、
今回収録のLiwanagは静かなイントロから後半にかけて壮大に盛り上がるスケールの大きなミディアムスローの
OPMポップス。ソングライティング・ボーカル共に新人離れしたセンスの持ち主です!
トラック06は大ネタ!(笑)フィリピン人でこの曲を知らない人はいない!といっても過言ではない名曲
Till My Heartaches Endをフィリピン系アメリカ人シンガーVanessa Quillaoがリメイク。
オリジナルのElla May Saisonバージョンも2010年のCarol Banawaのバージョンももちろん最高ですが、
このバージョンはなんだかこの曲を別の次元の名曲にしたような気持ちにさせる超絶傑作カバー。
彼女はAmerican Idolシーズン12(Jessica Sanchezの翌年)のファイナル20まで駒を進めた人で、
母の故郷フィリピンでレコードデビューしました。
このテイクを聴いていると、Jessica SanchezがAmerican Idolのファイナルでジャッジもオーディエンスも
仰け反らせたホイットニーのI will always love youを思い出させます。
曲の終わり頃、ちょっとコード進行を変えてグッと盛り上げるところなど、「ガチで」鳥肌モノです。
続くトラック07はJonathan ManaloによるR&Bナンバー。フィリピンのFMDJ、Alexander Diazのデビューレコーディングです。
Thyro & YumiやJames ReidなどViva recordsのR&Bアーティストをモロに意識したと思われる楽曲で、
90年代のニュージャックスイングや80年代のファンキーなブラックコンテンポラリーソングがお好みの方には
この1曲のためにアルバムごとお奨めできるほどの出来栄え。
スーパーセッションベーシストKarel HonasanとSouth Border BandのギターJanno Queyquepによるタイトなリズムセクション
に3本の管が絡むファンキーなダンスチューンです。
この他Daniel Padillaの弟(兄?)JC Padillaパワフルなロッカバラードや活きのいいガールグループRouge Bandなど聴き物のチューンが満載。
ボーナストラックにはPiolo Pascualの息子Inigo Pascualも1曲参加しています。