リリース:2015年3月
レーベル:MCA music
フォーマット:CD
歌詞カード:なし
収録曲:
01. Could You Be Loved - Kokoi Baldo
02. Bang Bang - Monique Lualhati
03. Laserlight - Alisah Bonaobra
04. Jealous - Kai Honasan
05. Take Me To Church - Tanya Diaz
06. Healing - Leah Patricio
07. Maghintay Ka Lamang - Mackie Cao
08. My Heart Will Go On - Timmy Pavino
09. Smile - Daryl Ong
10. Bridge Over The Troubled Water - Suy Galvez
11. Kiss From A Rose - Miro Valera
12. Para Sa Masa - Rence Lee Rapanot
13. Sweet Dreams - Rita Martinez
14. Livin' On A Prayer - Nino Alejandro
15. OMG - Jason Dy
16. Moves Like Jagger - Jason Fernandez
一口メモ・・・
昨年秋からはじまったオーディション番組The Voice Of The Philippinesシーズン2のファイナリスト16人による
スタジオレコーディングアルバムです。
シーズン1にも増して興味深い面々が集まった今回のオーディション、ジャンルもOPMクラシックからレゲエ、R&B
ニューウエイブロックに至るまで多彩な内容になっています。
まずオープニングを飾るのはチームSarahのKokoi Baldoによるレゲエナンバー、ルーツレゲエ・ブルース・R&Bなどを巧みに吸収したKokoiのベテラン?と思わせるパフォーマンスにびっくりします。
続いて同じくチームSarahのMonique Lualhati、彼女はX-FactorのファイナリストでボーカルグループのA.K.A.Jam
の一員でした。パワフルなソロパフォーマンスをどうぞ。
続いてはチームapl.de.apのAlisah Bonaobra(ファイナル4進出)、このレベルになると今までレコードリリースが無いのが解せないくらい。エレクトリックダンスサウンドという管理されたビートに彼女が出す生のグルーヴが際立ちます。
そしてチームBambooのKai HonasanとTanya Diazの二人が続きますが、この二人はボーカルのスキルに加え
独特の個性を持っていていかにもBambooが好みそうな存在。スター性が溢れています。
チームLeaのLeah Patricioによるトラック06は表現力が試される曲ですが、さすがLeaのお眼鏡にかかったLeah、
聴く者の心をさらっていくような素晴らしい歌を聴かせてくれます。
そしてトラック07のMghintay Ka LamangはTED ITO氏作詞、Vehnee Saturno作曲という我々にも興味深い名曲、
チームapl.de.apのMackie Caoが素晴らしいボーカルで歌い上げています。
トラック08でセリーヌディオンのヒット曲を歌っているTimmy PavinoはEven IfやLift Up Your HandsなどOPM史に
残る名曲を数多く生み出している作曲家Cecile Azarconの甥です。
トラック09でスタンダードナンバーSmileを歌っているのはチームLeaではなくチームapl.de.apのDaryl Ong。
トラック10はサイモン&ガーファンクルの大ヒットですが、この曲を不思議な雰囲気を保ちながら歌うのはSuy Galvez(チームapl.de.ap)。
続くトラック11でシールのヒット曲を歌っているのはアルバムも4枚リリースしているロックバンドStonefreeの
ボーカルMiro Valera、バンドを解散してあえて一ボーカルとして臨んだこのオーディション、見事チームLeaの
一員としてファイナル16に選ばれています。
トラック12のRence Lee RapanotはチームBambooからファイナル4に進出した男性ボーカル。存在感たっぷりです。
トラック13もチームBambooのシンガーですが今度は曲調ががらりと変わってユーリズミックスのSweetdreams。
ちょっとうらぶれた感じのボーカルがいい雰囲気です。
トラック14はチームLeaのNino Alejandroによるボンジョヴィのヒット曲。オリジナルとはまた違ったスタイルでうまくまとめています。
トラック15は今回のグランドウイナーJason Dy(ジェイソン・ダイ)、自主制作の楽曲・ミュージックビデオ(Slowly But Surely)をYoutubeにアップしていて歌のスキルと作曲能力の高さはチラッと知っていましたが、
やはり出てきたかと思わせる一人です。
トリを取るのはチームSarahのJason Fernandez。
このアルバムについては全曲簡単に紹介しましたが、どれも甲乙つけがたいアーティストばかり。
全員がソロデビューできるわけではないですが、今後の活躍が楽しみな16人でした。