リリース:2015年9月
レーベル:MCA music
フォーマット:CD
ディスク枚数:1
歌詞カード:あり
収録曲:
01. Run Wild
02. Lie
03. Watch This!
04. I Wasn't Really For This
05. When Love Calls Your Name
06. Chances
07. Runaway
08. Count Again
bunus track:
09. Habang Kayakap Ka
一口メモ…
モールに設置されたカラオケマシーンで歌う姿を捉えたYoutube画像が日本でも「素晴らしく歌のうまい謎のフィリピン人少女」というような趣旨の記事やテレビ番組などで紹介されてお馴染みとなったZendee Rose Tenerefe、今ではフィリピン人に上手いシンガーが多いと言うのは「世界の常識」になっていますが(?笑)、プロになってから大注目を集めたChariceと、アマチュア時代の動画が話題となったZendee、この二人がインターネット時代ならではのスターダムへの新しい導線を作り上げたと言っても過言ではないでしょう。
そんなZendeeがレーベルをMCA musicに移籍して待望のセカンドアルバムをリリースしました。
デビュー盤でヒットしたタイトル曲(I Believe)やオフィシャル動画も作られたThe Ones You Loveに通じる美メロバラードをトラック01、04、05に配している他、軽く跳ねるビートとアレンジがオールドスクールなR&Bスタイルとなっていて80年代の女性ブラックコンテンポラリーグループを彷彿させるトラック06、彼女の初めてのタガログ語曲のレコーディングとなるボーナストラック(トラック09)まで十分に楽しめるアルバムです。
トラック02と03はロック的なアプローチの曲でデビュー盤でもちらっとその片鱗を見せていましたが、ジャニスジョップリンや、フィリピン人バンドではSampaguitaなど、熱く迫るロックボーカルにも影響を受けていると思われる楽曲をレコーディングしています。
トラック07はデビューアルバムからのファーストシングル「Runaway」の再収録です。
一番のお奨めトラックはラストのタガログ語曲Habang Kayakap Ka。Chariceもフィリピンでリリースしたデビューアルバム・セカンドアルバムは英語曲オンリーで、タガログ語曲を披露するのはライブステージに限られていましたが、折に触れ歌っていたタガログ語曲がとても感動的で良いものでした。今回のアルバムに収録されたボーナストラックもそんなChariceのステージで感じたのと同じ雰囲気を持っており、スケールが大きく起伏に富んでいてそこに哀感も湛えたメロディを上手く歌っています。